糖尿病 飲み物 野菜ジュース

糖尿病の飲み物として野菜ジュースはいかがなものか

野菜ジュースというと、もうそれだけで健康に良いものだと思ってしまう。なにせ糖尿病が”肉”を避け、”野菜”を取らなければならない病なのだから。

しかし、それでは市販の野菜ジュースを買って飲めば健康にいいのか。実は糖尿病患者は、市販の野菜ジュースを飲まない方がよい。ああいった商品には必ず糖分が含まれている。

例えば果糖ブドウ糖液糖、砂糖など。糖分ではない、人工甘味料で甘さが足されていることもあるが、いずれにしろ人工甘味料が身体に良いとは言えないだろう。

また糖分ではないが、塩化ナトリウム、つまり食塩も意外と多く含まれている。これが糖尿病を悪化させるかどうかはわからないが、糖尿病の合併症を悪化させることはわかっている。

「食前の野菜ジュースで糖尿病を防げる」は本当?
食前にコップ1杯ほどの野菜ジュースを飲むことで、糖尿病のリスクを下げるという話を耳にしたことがある。しかし、過信は禁物だ。確かに、食事のはじめに、たとえば炭水化物=糖質よりも先に、食物繊維をとることで、血糖値の上昇を緩やかにすることができると言われている。しかし、食べたものをナシにすることはできない。急激な血糖値の上昇を防ぐことにはつながるが、それが糖尿病の防止に役立つかどうかといえば、疑問である。またさらに言えば、市販の野菜ジュースは、繊維をこして作られている。ミキサーで作った野菜ジュースはザラザラしているが、缶入り、パック入りのジュースはサラサラしている。これは繊維が取り除かれているからである。市販の野菜ジュースにおいては、糖尿病への効果がさらに疑わしい。

もともと野菜は糖分が少ない

そもそも野菜は、もともと含まれている糖分は非常に少ない。
これは野菜を食べたことのある人間なら、というか人類周知の事実であろう。私も知ってた。

野菜に含まれる糖分はショ糖と呼ばれるもので、言い換えればスクロースの事である。
サトウキビなど、簡単に言えば砂糖の原料のようなものだ。

つまり結局、野菜にはごく微量の砂糖がもともと含まれている。だから新鮮でおいしい野菜は、ほんのりと甘い。

ちなみに野菜ジュースの中には、果物の果汁と混ぜて作ってあるものがある。
パッケージに華やかなリンゴやグレープなどが描かれているものだ。

あれはあれでおいしいのだけれど、飲むのはやめておこう。
果物には果糖という糖分がたっぷりと含まれている。

果糖はフルクトースと呼ばれる糖分で、木になる実、果実、果物に多く含まれる。
甘さは強いのだが、実際、果糖を摂取してもスクロースと比べると血糖値はあがりにくい。

だが、脂肪として体に蓄積されやすいのが注意点だ。肥満を悪化させるのだから、結果的に糖尿病も悪化させることになる。

野菜ジュースなら手作りを

やはり一番良いのは、市販で野菜ジュースを購入して飲むのではなくて、自分で作るのが良い。
COOKPADで「野菜ジュース」と検索をかければすぐにレシピが出てくるはずだ。

もちろん、レシピを見なくたって、なんとなく気に入った野菜などをミキサーにかけてやれば野菜ジュースは完成する。あまりおいしいものじゃないって初めから割り切って作れば、まずくてもショックはすくないのでおすすめである。

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