糖尿病と牛乳

糖尿病と牛乳

牛乳は糖尿病を改善させるとうわさされる一方、悪化させると言う話も聞く。
一日にコップ一杯の牛乳を飲むことを推奨されているらしいが、牛乳が糖尿病に効果があると言う根拠を調べてみたところ、どうも明確な答えが見えてこない。

牛乳が糖尿病を悪化させると言う説であれば、これは簡単に説明できる。牛乳に含まれる抗体が膵臓にあるインスリンを分泌するβ細胞を破壊するらしいのだ。β細胞という謎の専門用語が現れてきたため理解はしにくいが。

β細胞とは、糖尿病を考える上で非常に重要な細胞である。なぜなら、β細胞とはインスリンを作っている張本人だからだ。血糖値はインスリンによって処理されるが、そのインスリンを作るのがβ細胞。β細胞は食事や運動、生活習慣、ストレスなどによって壊れると考えられている。牛乳を飲むとβ細胞が壊される理由を説明すると、牛乳に含まれる「ABBOS」というたんぱく質は通常、白血球の攻撃対象なのだが、実はβ細胞に含まれているたんぱく質が「ABBOS」に似ており、牛乳を常飲することで白血球が「ABBOS」と間違えてβ細胞を攻撃するようになってしまうことからである。

個人的には、牛乳そのものが体に合っていないのであまり飲まないようにしている。牛乳は甘くておいしいが、コップ一杯飲んだだけでも腹を下してしまう。

糖尿病への対策としてわざわざ牛乳を飲む必要はとりあえずないと思う。
糖尿病を改善させるためにやらなくてはならない急務は、とにかく摂取する糖質の量を減らすことと、糖質を運動などで消費することである。ヒュウガトウキなどでインスリンを活性させればなお良いだろう。

脂肪分を多く摂る食生活のほうが糖尿病のリスクが低い

追記になるが、牛乳が糖尿病によいといわれる理由がわかった。
それは、「欧米型の食生活を行うと糖尿病リスクがさがる」といわれているからである。

つまり、炭水化物よりも動物性の脂質を多くとったほうが糖尿病にはなりにくいということだ。
だから、脂質を多く含む飲み物である牛乳が糖尿病によいといわれている。また、牛乳にも糖分が含まれているが、この牛乳に含まれている糖分「乳糖」は、日本人にとって消化吸収しずらい成分である。だからお腹を下しやすいのだが、その分、吸収されにくいので血糖値もあがりにくいといわれている。

確かに、アメリカ人などは日本人より圧倒的に肥満が多いが、糖尿病患者数は特別多いわけではない。
しかし、アメリカ人と日本人ではそもそも体質が違う。細胞が違う。顔や肌や髪の色や体格が違うのに、身体の中身は一緒、なんてことはあるはずがない。

そこですでに条件が異なってしまっている。

また脂質を多くとることで現れる弊害はだれもが知っている。肥満である。
肥満は糖尿病の大きな原因の一つだ。

体内のコレステロールが増え、血管を詰まらし、硬くし、腸の中は汚くなる。糖尿病による合併症と同じ病が生じるのである。やはり結論としては、糖尿病対策に牛乳はおすすめできない。

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