糖尿病と地中海食

糖尿病と地中海食

どういうわけか、オリーブオイルをふんだんに使用した地中海料理が糖尿病にいいらしい。
本当にどういうわけなのかはわからないが、地中海食が体に与える良い影響はしばしば指摘されている。

糖尿病の大きな原因の一つに肥満がある。肥満は脂肪分の摂り過ぎで起こることが多いと思うのだが、その点で言えば日本食は優れた肥満予防の食事だろう。ではなぜ日本食ではなく、地中海食がいいのか。

実はこの地中海食が糖尿病にいい、というのは、2014年1月にアメリカの医学学術誌Annals of Internal Medicineに掲載されたスペインの研究によるものだ。そこでは、オリーブオイルと糖尿病との相関関係が試された。

このオリーブオイルの糖尿病への効果はなんなのかはわからないが、ネットでは抗炎症作用や抗酸化作用が糖尿病へ働いているという意見があった。

もしオリーブオイルの糖尿病への効果が抗炎症・抗酸化に限定されるのであれば、日本食でも十分、糖尿病のリスクを下げる可能性はあると言えるだろう。海藻やしいたけ、サツマイモなどは抗炎症作用、お茶、そば、などは抗酸化作用、というか日本の食品をバランスよく摂るだけでもかなり糖尿病にはよさそうである。

炭水化物の影響

ただ忘れてはいけないことが一つある。米の存在だ。
炭水化物=糖質が日本食には含まれ過ぎているように思える。

宮沢賢治の『雨ニモマケズ』では一日に玄米四合と大量のコメが質素なものとして書かれているが、これは当時の日本人が肉体労働で疲労した体に、大量の米だけで腹を満たそうとしていたからである。

今でも日本食にはご飯があり、毎食、糖質を茶碗一杯摂取する。
それが別に悪いことではないんだが、糖尿病患者にとっては注意しなければならないことである。

糖尿病と飲み物

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